雨のち晴れ

深夜の喫煙所。

ぼくは屋根のある場所で吸ってた。

後からギターを背負ったおじさんが来て、屋根の端で吸い始めた。

 

「ギター濡れちゃうんで、こっちどうぞ。」

 

「あ、すんません…どうも。」

 

たばこを吸い終わって帰るとき、そのおじさんが笑顔で

 

「ありがとう」

 

って言ってくれた。

ぼくも人を喜ばせることができたなって、少し暗い気持ちもスッキリした。

 

天気は雨だけど、心は晴れた。